転院

近所のクリニックに通い始め
1週間置きに、4度目の診察を終える頃
漸く妊娠の認定がおり、証明書を出してもらえました。

年齢のことで、妊娠を続けられないこともあると
初日に厳しく言われていただけに、
心からほっとした気持ちになりました。

それから妊婦健診が始まったのだけど、
2度目くらいの時に先生から
子宮筋腫があると伝えられて、自覚していなかったので
すごくショックを受けました。
でも、先生の話によると
だからといって全て悪いわけではなく、
ここで経過を見つつ、大きくなっていくようなら
県病院への転院も考えておいて下さい、ということでした。

なんとか、近くでお産したいなぁって切に願っていた私は、
前向きに大丈夫大丈夫と思うようにしてたけど、
それからほどなくして、筋腫が大きくなってきた為に
県病院への転院が決まったのです。

さすがに少し凹んでしまったけど
なってしまったものは仕方ない。
落ち込むのは少しだけにしておいて、
気を取り直して流に身を任せることにしました。

転院先の県病院は、お世話になり続けている実家から
車で40分はかかる場所にあります。
昨年の春に交通事故に遭い、
遠くへの車の運転に馴れないお母さんが
仕事で付き添えない旦那さんに代わり
気丈にいつも私を送迎して、診察にも付き添ってもらうことになりました。
本当に、ありがとうが足りない思いです。

先生はサクサクとさっぱりした印象の女医さんで
エコーも丁寧だし、不安だった筋腫のことも
デカデカ筋腫ちゃんだねぇ、なんて言いながら
診察をしてくださったので、私の気構えは
いつの間にか何処かへ消えていきました。

2週間置きの診察に通っているうち、
内診で、胎盤が低めだと言われ
勉強不足な私がどういうことかと尋ねると
胎盤が子宮口にかかってしまうと、母子ともに危険なことも起こりうるというショッキングな話をきかされました。
つわりが少しずつ落ち着いてきた頃だったけど
とにかく、安静に、あまり動かないようにと告げられました。

またまた少しの凹みタイム…。
でも、すぐに立て直しにかかりました。

旦那さんの前では少し強がりも緩んだけど
不安なときは、いつも、大丈夫って、
はっきり言ってくれる彼に励まされました。
毎日近くで支えてもらっているお母さんと妹にも、
いつも気にかけて
私の様子を旦那さんから聞いてくださっている
旦那さんのご両親にも、心配をかけないように
まずは、先生のいいつけを守り、
経過がよくなるように祈りながら
大丈夫大丈夫と唱えたりして
実家で安静に過ごす日々が始まりました。